プロフェッショナリズムを追求する旅

戦略コンサルタントという理解し難い職を通じて感じるところ等々、徒然に書いて行きます

戦略コンサル業界考

「戦略系」と「総合系」での「レバレッジ」の考え方についての違い

当初、質問を受けていた「コンサルファームにおける『優秀』の定義」ということについて書こうとしていた。 しかし、それを考える上で前提の整理が必要であり、それが、昨日から感じていた違和感と繋がったので、こちらをまず先に。 違和感を感じたのは、Twi…

(続)「戦略系」と「総合系」

先日書いた下記の記事について、何となく論調として「『戦略系』が絶対的に良い」というような雰囲気になってしまっているが、これはあくまでも一側面からしか見ていないものなので、補足。 takashi-kogure.hatenablog.com この中で、 総合系に身を置く立場…

「戦略系」と「総合系」

コンサルティングファームを分類する方法として、何か言っているようで何も言っていないような区分である「戦略系」と「総合系」。 最近では戦略系ファームが総合系ファーム寄りに、また、総合系ファームの中でも部門によってはかなり戦略系寄りにシフトして…

コンサルファームの世代交代に思うこと

ファーム各社が世代交代の時期を迎えていると感じる。 ファームの(日本法人の)トップは一定期間で替わるものではあるが、ここ最近の交代は、今までとはやや性質が異なって来ているように感じる。 勿論、ファーム各社で異なる状況であり一概に言い切れるも…

在宅勤務ではなくわざわざオフィスへ行く理由

私は日頃から在宅勤務を基本としている。意味も無くオフィスに行くことはしない。 これは若手の頃からの習慣で、自宅でできることを通勤時間という無駄な時間を費やしてオフィスでやる意味を感じないことに加え、自分の作業に要している時間を周りから見えな…

「コンサルタント」と「コンサルファーム」は別物

私は「コンサルタント」という仕事は非常に楽しいと感じている一方で、「コンサルファーム」の中で生きることについてはやや疑問を感じている。 コンサルファームが「コンサルタントの集団」であればそこに違和感は無いのかも知れないが、特に近年のコンサル…

非連続的な成長ポイント

先日、twitterで 「育成は上司の役割だから指導等はして貰って当然」という発想は止めた方が良い。本気の育成は凄い負荷が掛かるから、それに値すると判断した相手にしかしない。他は当座の仕事をこなすため(=上司自身が楽をするため)の指導。成長したけ…

戦略コンサルの将来

先日「戦略コンサルの変質」ということを書いたが、これは過去の変化。 それでは、将来どうなるかということ。 この点についての考えは自分自身でもまだ固まったものは無く、色々な人と議論している所なのだが、取り敢えず現時点での考えを整理する目的で書…

戦略コンサルの変質

この業界に20年以上居る人にとって、戦略コンサルという仕事が変化しているというのは共通した感覚ではないかと思う。20年前とは業界が様変わりしている。 大きくは人材と案件(の性質・内容)の変化。これらの2つの視点から詳細を後述するが、その前に全体…

コンサルファームで働く魅力

先日、twtter上で流れていて気になった「コンサルファームで働く魅力」という点について。 他の方が書いていたのは 仕事内容 成長スピード 給料 という3点だったが、個人的にこれらは決定的ではないと言うか、これらの点だけで考えればコンサル以外に進んだ…

コンサルタントが業者扱いされる理由

最近はコンサルタントが「業者」に成り下がっているケースが多いように感じる。確かに業者に違いはないのだが、以前は「経営者のパートナー」という立ち位置で案件に(もちろん全ての案件ではないが)臨んでいたはず。一方で現在は「経営企画部の作業の外注…