プロフェッショナリズムを追求する旅

戦略コンサルタントという理解し難い職を通じて感じるところ等々、徒然に書いて行きます

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

若いうちに営業を経験した方が良い

若いうちに経験した方が良いこと。 別に「旅」とか言いたいわけではない。 (旅は若いうちになるべく経験した方が良いと思うが、今回のテーマではない) 昨日、このようなことをTwitterで書いた。これに絡んで。 私は大学時代の飲食店のバイトで叩き込まれた…

書籍録「シン・ニホン」

まだ読み途中だが、この本は凄い。 今まで、著者のこの点についての考え方について見聞きすることは有ったが、書籍になり改めてしっかりと読めるのは有り難い。 戦略コンサルタントという仕事をしていれば、それぞれの話はある程度既に考えていることだと思…

休みの日の過ごし方で他人と差が付く

成長する人としない人。昔からこの点については色々と考えている。 かなり大きな差が付くのは、休みの日の過ごし方だと思う。 特に若いうちは、休みの日を相当意識的に過ごした方が良い。これが他人とのかなりの差に繋がると思う。 週末であれば「土日の2日…

採用面接での「お題」への臨み方

Twitterでこんな書き込みをしたが、それに絡んで。 フェルミ推定は算数ではなく数学。算数で重要なのは計算結果。だから計算ミスをしたら「間違い」。数学は導出プロセスの問題。計算ミスしても及第点は貰えるが、導出ロジックが破綻したのに答えがたまたま…

臨床経験数は重要だが、それを過信すると処置方法を誤る

戦略コンサルタントという仕事では、能力や知識・スキルと共に、臨床経験数がかなり大きな物を言うと感じる。 それなりの経験数を積むと、どのような会社の状態を見ても「こんな会社は初めて見た」と感じることは殆ど無くなる。顧客は「当社は特殊なのでは」…

言語化する能力を鍛える

コンサルタントに求められる能力の中で、特に「言語化」は意識的に鍛えることがかなり重要だと考える。 コンサルタントの優劣を決める能力の中で、例えば頭の回転などは生まれ持った資質が大きいので、正直、どうにもならない部分が有る。着眼なども感覚に近…

自分の課題を直視することから成長は始まる

成長スピードが速い人と遅い人。これはかなりはっきりと分かれる。 この差が何で生まれるのかを考えると、勿論資質の部分も大きいのだが、それ以上に「自分の課題」に対して正面から向き合っているか否か、こちらも大きいと考える。 正確に言えば、資質は有…

コンサルタントが早めに読んでおいた方が良い本

日中に、下記のようなブログを書いた。 takashi-kogure.hatenablog.com 当初、もう数冊を並べて書こうと思っていたのだが、途中で止めた。「入社前に」と考えると、やはり、コンサルタントの仕事に関する本を読むよりも他のことに時間を使う方が良いと思う。…

書籍録「SHIORI EXPERIENCE」

プロフェッショナルともコンサルタントとも全く無関係だが・・・お勧めの漫画。 SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん (14) (ビッグガンガンコミックス) 作者:長田悠幸×町田一八 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス 発売日: 2020/01/23 メ…

適切な言葉を選び認識と思考を誘導する

昨日、Twitterで書いたことに絡んで。 あと、「思い付き」は無責任な(軽い)印象になるが「ジャストアイディア」だと「発想」といった肯定的な受け止め方をして貰えたりする。印象の誘導。日本語とか横文字とかに囚われず、相手の思考を自分の意図通りに誘…

コンサルタントになる人が入社前に読んでおいた方が良い本

4月からコンサルタントになる人も多いと思う。 私はコンサルタントとして必要な知識・スキルについては(特に新卒については)コンサルタントになってから学べば良いと思っている。それよりも、入社前には入社してからできないようなこと(仕事と全く無関係…

コンサルタントが述べるべきこと

若手スタッフの出して来るアウトプットを見ていて、「コンサルタント」という仕事を捉え違えているように感じることが多い。 具体的に言うと、「コンサルタントとは何を述べるべきか」ということについて。 コンサルタントはファクトとロジックに基づいて語…

コンサル転職希望者の職務経歴書について

中途採用の書類選考をしていて、いつも気になるのが「職務経歴書」。 様々な応募者のものを見ているが、殆どが同じ様式で、書きぶりも同じ。 恐らく、エージェントの雛形をそのまま使っているのだろうが、もう少し工夫できないものかと感じる。 とにかく文字…

プレゼンテーションを上達させるために

私はプレゼンテーションが上手いと言われることが多い。他部門から「小暮さん(仮名)のプレゼンは一見の価値が有ると聞いたので」と、無意味に同席して来た人も居た。 私は間違えても技術的に上手くはない。むしろ、喋り方は下手な部類に入ると思う。 また…

コンサルタントとしての成長に不可欠な要素

戦略コンサルタントの若手に関して、成長のために何をすべきなのか。 勉強すべきこと、経験すべきことは多いが、意識して取り組むべきことは 良質な成果物を読み込む 徹底的なレビューを受ける という2点の「量」を積むことだと思う。 成果物については、プ…

「現実」と「認識」の乖離

戦略コンサルタントとして「現実」と「認識」の乖離についての感度を高めることが重要だと考える。 この仕事の基本は、この乖離を埋めて行くことに他ならない、と。 コンサルタントの仕事は「ファクトとロジック」と言われるが、これは一つの側面に過ぎない…

経営者が「会社を成長させよう」と思っていないことも多い

先日、他の人が提案プレゼンするのを横で聞く機会が有った。 それを聞いていて感じたのは「これは全くダメだ」ということ。ロジカルに、かつ、熱く語っているし、提案内容も理屈的には至極妥当なもの。 しかし、検討する対象にもならない。 何がダメだったの…

仕事の場では役者になろう

見た感じでどうにも自信が無さそうに見える人が居る。 これは2つのパターンが有って、日頃から自信が無さそうな場合と、日頃はそんなに気にならないが顧客の前に出た時に自信が無さそうに見える場合。 いずれにせよ、少なくともコンサルタントという仕事をす…

時に結論を後に言う

コンサルタントに限らず「結論を先に言う」ということを癖付けられることが多いと思う。 このように敢えて癖付けをされるのは、元々の日本語の使い方と異なるから。 日本語は本来、「(理由)だから(結論)」という構造の方が自然な流れになる。一方で英語…

コンサルタントは楽しいのか

「戦略系ファームの仕事は非常にハードだがやりがいが有る」 この業界への就職/転職を希望した方でファームの話を聞いた人であれば、このような言葉を一度は耳にしたのではないかと思う。 私もこの言葉は間違い無いと思う。 まずハードさの観点。これは「過…

To be Simple, To be Elegant.

To be Simple, To be Elegant. 私の信条を表現する言葉として、多分、大学時代から使い続けている表現。 最初にどこでこの言葉を聞いたのか正確に覚えていないが、「シンプルでエレガントな証明」というワンセットで覚えているので、大学の講義の中で聞いた…

書籍録「ねじ曲げられた『イタリア料理』」

ミラノ出身の著者が、日本人が常識として考えているイタリア料理について、真実を書いている。 ねじ曲げられた「イタリア料理」 (光文社新書) 作者:ファブリツィオ・グラッセッリ 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/09/15 メディア: 新書 驚くほどに、日…

「コンサルタント」と「コンサルファーム」は別物

私は「コンサルタント」という仕事は非常に楽しいと感じている一方で、「コンサルファーム」の中で生きることについてはやや疑問を感じている。 コンサルファームが「コンサルタントの集団」であればそこに違和感は無いのかも知れないが、特に近年のコンサル…

「プロフェッショナル」とは何なのか

戦略コンサルタントは「プロフェッショナル」であると私自身は考えており、プロフェッショナルであることを追求していきたいと思っている。 では、そもそも「プロフェッショナル」とは何なのか? この言葉は色々な場面で色々な意味を持って使われている。「…

必要なのは「理論」よりも「持論」

先ほど投稿した「書籍録『経営戦略概論』」に絡んで。 戦略コンサルタントとしてやって行く上では一定の理論習得が必要となる。 経営戦略論然り、組織論然り。 物事を考えて行く上でやはり理論は非常に大きな意味を持つ。 一方で、理論に基づいて語っている…

書籍録「経営戦略概論」

twitterの中で「戦略と組織は一体で議論した方が良い」という書いた際、 ビジネスモデルというコンセプトが登場して来た2000年頃から「戦略と組織の融合」が起きて来ました ということを著者の波頭亮氏にご指摘頂き、そういうことか、と感じた。 その際に、…

戦略コンサルタントと学歴

戦略系ファームは偏差値エリートの巣窟。この世界に居ると、何となく学歴は戦略コンサルタントの必要条件のように見える。 一方で、「社会に出たら学歴は関係無い」という言葉も良く聞かれる。 どちらが正しいというものでもないが、特に採用で選考する立場…

プロフェッショナリズムを追求する旅

twitterの中で、波頭亮氏から頂いたコメントに、自分の頭の中で何か引っ掛かっていたものが落ちた。 波頭氏は、全く面識は無いが、コンサルタントになった頃に氏の著書である以下の2冊を徹底的に読み、自分自身のコンサルタントとしての基礎になっているため…

人事考課とソーシャルでの発言は自分のことを棚に上げた方が良い

私のブログやtwitterに対する考え方。 twitterもブログも、その時に考えたことを記録しているだけで、時間が経ったら全く違うことを書いていることも有ります。考えが変化しないのは成長していないことと考えているので朝令暮改上等です。また、「こうすべき…

数字は比較で意味を持つ

今日は余裕が有るので、書斎で雑務を片付けながらテレビをかけていた。 各局同じような感じで、「新型コロナウィルスの感染者が2万人超え、死者も400名超」ということで何だか大騒ぎしている。 まだ対処法の無いウィルスなので感染拡大に対して気を付けない…